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2025.10.27
水処理教室

第1回 廃水処理の基礎と実務ガイド

廃水処理とは、工場や製造施設などから排出される汚水を浄化し、環境に悪影響を与えない水質に改善する技術です。
廃水には主なものとして以下のような汚染物質が含まれています:

  • 生活排水(洗濯、厨房、し尿など)
  • 油分(潤滑油、植物油など)
  • 重金属(鉛、クロム、カドミウムなど)
  • 有機化合物(洗剤、溶剤、など)
  • 化学薬品(酸・アルカリ、界面活性剤など)
  • 無機混合物(砂、金属粉などの小さな塵屑)

これらを除去するために、以下の3つの処理工程が組み合わされます:

処理手法内容
物理的処理固形物や浮遊物を除去スクリーン、沈殿槽、ろ過装置
化学的処理化学反応で汚濁物質を分離pH調整装置、凝集沈殿装置
生物的処理微生物による有機物の分解性汚泥法、接触ばっ気法

🔍 ポイント:産業廃水は一般家庭排水とは異なり、業種によって排出される成分が様々で、処理手法においては選定が必要です。

廃水処理は、環境保護のため、企業の社会的責任(CSR)や持続可能な開発目標(SDGs)に直結する重要な取り組みです。

主な理由:

  • 🌱 環境保護:未処理の廃水が河川や海に流れると、水質汚染や生態系破壊を引き起こします。
  • 📜 法令遵守:水質汚濁防止法などの法律により、排水基準の遵守が義務付けられています。
  • 🤝 地域との信頼関係:周辺住民や自治体との良好な関係を築くためにも、適切な処理は不可欠です。
  • 💧 水資源の有効活用:処理水の再利用により、節水やコスト削減が可能になります。

具体的な事例:

  • 油分が地下水に浸透し、周囲の環境を汚染し、やがて飲料水の安全が損なわれる
  • 瀬戸内海赤潮

有機物の過剰流入すると富栄養化がおこり、藻類や微生物の異常繁殖し魚類の大量死につながる

日本では、廃水処理に関する環境基本法第2章第3節環境基準をもとにした法令が複数あり、企業は厳格な法令遵守が義務付けられています。

主な法令:

  • 水質汚濁防止法
    公共用水域への排水に関する基準を定め、特定施設には届出義務と排水基準の遵守が課されます。
  • 下水道法
    都市部の下水処理に関する基本法で、排水の流入・処理・放流に関する基準を管理します。

一般排水基準:

  • 有害物質
    種類:カドミウム及びその化合物
       シアン化合物
       六価クロム化合物  他全26項目    
  • 生活環境項目
    項目:水素イオン濃度(pH)
    生物化学的酸素要求量(BOD)
    化学的酸素要求量(COD)
    浮遊物質量(SS)
     ノルマルヘキサン抽出物質含有量 他全17項目

違反した場合は、行政指導や罰則の対象となるため、適切な処理手法の導入及び定期的な水質測定などの維持管理が必要です。

初めて廃水処理をおこなう場合、以下の手順で進めるとスムーズです:

  1. 現状把握
    • 廃水の種類・量・成分を調査
    • 既存設備の有無と状態を確認
  2. 法令確認
    • 自社が該当する法令と基準値を整理
    • 地域の自治体への報告、相談
    • 自社基準の確認
  3. 処理方法の選定
    • ラボ試験や小規模デモで最適な処理技術を検証
    • 処理後の水質が排水基準の範囲内であるかを確認
  4. 設備導入・運用
    • 導入後は定期的なメンテナンスと水質測定が必要

廃水処理技術は専門性が高く、適正な処理手法の選定を担当者がすべて行うことは困難です。マツケンでは以下のようなサポートを行っています。

  • 廃水ラボ試験
  • 現地でのデモ試験
  • 既存設備との連携提案
  • 処理方法の選定と技術導入支援

📞 お問い合わせ先:株式会社マツケン

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